Android修理ジャパン 店のスタッフブログです

android修理ジャパン
店スタッフブログ

> スタッフブログ

X performanceの画面を修理してlineのバックアップを取る。

X performanceの画面を修理してlineのバックアップを取る。


 

Xperiaの修理をしていて思うこと、それは
液晶の薄さが半端ない、という点。

ゆえに衝撃で割れやすく、タッチ不良を起こしやすく
バッテリーの膨張でゆがむこともあります。

今回はそんなXperiaの中でも中堅に入った
Xperia Xperformanceの液晶修理を紹介します。

【理由はLINEのバックアップを取るため】




液晶表示も失い、タッチもきかない状態です。
比較的、丈夫な部類に入るXperformanceもこうなるとどうしようもありません。

御客様曰く「ラインのバックアップだけでも」とのことです。

実際こういったLINEの履歴関連の修理は多く
データの自由度が高いAndroidスマホでもLINEだけは別格で厄介です。

iPhoneもスマホもLINEの設定内にある
「トーク」→「トーク履歴のバックアップ」のスイッチをユーザーが選択しなければ
一切の履歴が保存されない仕様なので...

たとえば「SDカードを入れてあるから大丈夫」とも行きませんし
ローカルデータとしてトーク履歴をテキストファイルに抽出することは出来ても
そのテキストファイルをLINEデータに戻すことは出来ない不可逆仕様。

この鬼のようなインスタントメッセージ然とした仕様に泣いた方も多いはずです。

【余談はさておき修理に入ります】




修理人的LINEへのヘイト値の高さが分かった所で修理に入ります。

Xperiaはモデルごとに基本設計が変わり
「必ずココから開ける」という定石がありません。

Xperformanceの場合は背面のプレートから外していきます。
開け方は違えどXperia全般は最初の一手難関

プレートを止めている接着剤をヘラで剥がす際に
「ココを通過した段階でケーブルが傷つきます」
という場所に重要なケーブルが配置されていたり...

なんなら基板が剥き出しの機種もあり
正直「あ、もう修理なんて最初から考えてないんだな」と分解するたびに感じます。



愚痴っぽくなりましたが...

プレートを外し基板を覆うブラケットを外したら
ここでやっとバッテリーの端子を抜けます。

なので操作不能になった端末や、強制終了が出来ない場合。
この段階で初めて通電を遮断出来る。ということで...

慎重に作業をしなければいけません。

【そしてバッテリーを外す】




そしてバッテリーを取り外しますが
ココでもXperiaの厭らしさが存分に発揮されます。

バッテリーを本体内部に固定する方法として
通常であれば横に引き抜くことで簡単に取れる粘着テープが使われています。

ただこのテープ、簡単に劣化して引き抜けなくなります。
(ブチブチと切れる割にはシッカリくっ付いている)

コの字型の基盤がバッテリーの周りを囲っているうえに
バッテリーの下にはボタン類のフラットケーブルもあるので
ここでも慎重を越した作業を強いられます。

【バッテリー交換ならここまで、画面交換はもう少し】




そんな入り組んでいて煩わしいバッテリーと
本体の関係を切り離したら次は基板を外します。

この基板は本体フレームのツメに噛ませて固定されていて
外れそうで外せないという初心者あるあるが語られるほど

「なんかこういい具合に」という

経験が一番の味方になる作業です。
Xperformanceでは一部を緩めるだけという工程もあり
理解度がものをいう作業ですね。

【基板を外せば、あとは早い。が!】




写真がずいぶんと飛んだな、と思うでしょうが
実際、基板さえ外してしまえば後は早いです。

が!

Xperformanceで気を付けなければいけないのは...
液晶パネルの裏NFCアンテナが居ます。

液晶パネルを止めているテープを剥がしていく際に
ヘラやカードを深く入れてしまうと...



ココをキズ付けたり、切ってしまう可能性があります。
ちなみにこのフラットケーブルは簡単に切れるほど柔らかいです。

これはXperformanceに限ったことではなく
その他のXperiaでもNFCアンテナは作業の動線に必ず居ると考えた方がいいでしょう。

作業の手順を考えながら、常に最適解で作業をする必要があります。
逆に言えば最適解が見つかってしまえば、そこまで大変な修理ではありません。

【新しい画面を装着】




新しいパネルをフレームに装着します。
もうここからは書く事もないくらい早いですよ。



ひっくり返して...



基板をセットして

バッテリーをセットして

端子を止めていき

分解と逆の手順でブラケットを止めて



背面のプレートを圧着したら...

完成です。

とにかく分解を始める際に気を付ける点が多い
それがXperiaの注意点ですね。

ここまでくれば操作も出来ますし、最初の目的であった
「LINEのバックアップを取る」も可能です。

液晶表示ができない、タッチが切れる
そんなXperiaにお困りの際はAndroid修理ジャパン新宿店まで御相談ください。